はてはてDiary

はてはて、ぼちぼち。日常の「はてな」解決します

満月にはいろいろな種類がある?!名前や意味を知れば楽しみ方が変わる!

Full Moon

太古の昔から、月の満ち欠けは人々の暮らしに大きな影響があると考えられてきました。潮の満ち引きや占星術に至るまで、さまざまな分野で月暦を参考にしている人も多いでしょう。

今回は、月のなかでももっともパワーがあるとされる「満月」に注目してみたいと思います。

ひとことで満月といっても、いろいろな種類があることはご存知でしょうか?

名前や意味を知れば、満月の楽しみ方も変わるはず。この機会に、改めて満月について学んでみましょう!

目次

本ページはプロモーションが含まれています

満月の豆知識

満月の豆知識

満月は、読んで字のごとく「満ちた月」のことです。月は、29.5日周期で新月→満月→新月と毎日少しずつ形を変えています。

日本には、新月や満月以外にも、形が由来となっている呼び名はたくさんあります。

某大人気アニメに登場する「上弦」「下弦」も今や多くの人が知るところですよね。

昔から月を愛でる文化のある日本。しかし、意外なことに各月の満月を直接表す呼称はありません。

近年、ニュースやSNSで話題にのぼる「〇〇ムーン」といった満月の呼び名は、アメリカ先住民やヨーロッパの人たちによってつけられたものです。

満月は月別で呼び名が変わる

アメリカ先住民は、各月訪れる満月を暮らしの節目や季節を知る目安として名前をつけて把握していました。日本では馴染みのない習慣もありますが、近年は気象ニュースなどでも取りあげられ始めていますので、理解しておくとより楽しめるでしょう。

1月の満月|ウルフムーン|狼月

狼の遠吠え

1月の満月は、「Wolf Moon」。ウルフとは狼のことですね。

真冬の深い雪中では、狼は餌になかなかありつけません。飢えた狼の遠吠えが満月の夜に響き渡る様子を表しています。

一説には、1月は狼の繁殖期であることから、仲間を見つけるためによく遠吠えをするともいわれています。

ほかにも、「Old Moon(古月)」「Ice Moon(氷月)」とも呼ばれるようです。

2月の満月|スノームーン|雪月

雪

2月の満月は、「Snow Moon」アメリカやヨーロッパの2月は大雪の季節であることが由来です。

大雪のために、狩猟が困難になり食料に困る地域も少なくありません。そのため、一部地域では「Hunger Moon(飢餓月)」とも呼ばれます。

3月の満月|ワームムーン|芋虫月

芋虫

3月の満月は、「Worm Moon」雪が解けて虫(Worm)たちが地上に顔を出す時期、という意味です。

土から虫が出てくる季節を、日本や中国では「啓蟄(けいちつ)」といいます。

虫が苦手な人には恐怖の季節ですが、春の訪れを感じる万国共通のシーンなのですね。

ほかにも、メープルシロップの原料であるカエデの樹液が採れることから「Sap Moon(樹液月)」と呼ぶ地域もあります。

4月の満月|ピンクムーン|桃色月

シバザクラ

4月の満月は、「Pink Moon」

「ピンク色の月」と勘違いしがちですが、これはフロックス(シバザクラ)といったピンク色の花が野原一面に咲く様子を表すものです。ピンク色の野原なんて、想像するだけでロマンチックですね。

ほかにも、木々が一斉に芽吹く様子を表す「Sprouting Grass Moon(萌芽月)」や、沿岸部で見られる魚の産卵のための遡上が由来の「Fish Moon(魚月)」「Egg Moon(卵月)」などの呼び名もあるそうです。

5月の満月|フラワームーン|花月

チューリップ

5月の満月「Flower Moon」は、その名の通り、さまざまな花が咲き乱れる季節を表すものです。

北米やヨーロッパに限らず、多くの国で5月の満月はフラワームーンの名で親しまれています。それだけ広い地域で開花時期だということですね。

一部の地域ではトウモロコシの種まき時期でもあることから、「Corn Planting Moon(トウモロコシの種まき月)」とも呼ばれています。

6月の満月|ストロベリームーン|苺月

野いちご

6月の満月は、「Strawberry Moon」。こちらも4月のピンクムーン同様、月の色ではなくイチゴの収穫時期であることが由来です。

北米ではストロベリームーンが主流ですが、ヨーロッパでは「Rose Moon(薔薇月)」と呼ばれることが多いようです。

7月の満月|バックムーン|雄鹿月

雄鹿

7月の満月は、雄鹿を意味する「Buck Moon」と呼ばれています。雄鹿は毎年角が生え替わる生物で、一般的には7月に新しい角が生えてくるそうです。

ほかにも、嵐が頻発する時期であることから「Thunder Moon(雷月)」、干し草(Hay)の収穫時期から「Hay Moon(干し草月)」などとも呼ばれます。

8月の満月|スタージョンムーン|チョウザメ

チョウザメ

8月の満月は、チョウザメを意味する「Sturgeon Moon」です。五大湖や北米の主要水域では、8月はチョウザメ漁の最盛期。豊漁の願いも込められています。

また、夏は霧の発生率が高く、霞みがかって月が赤く見えることもあることから「Red Moon(赤月)」とする部族もあるそうです。

9月の満月|ハーベストムーン|収穫月

収穫

9月の満月は、「Harvest Moon」作物の収穫時期という意味です。

ハーベストムーンに関しては、「秋分に一番近い満月」のことを指すため年によっては10月にずれ込むこともあります。

月の出が早く、夜間の収穫時にも月明りが助けてくれることからこの名がつけられました。

収穫物の種類によって、「Corn Moon(トウモロコシ月)」や「Barley Moon(大麦月)」と呼ぶ地域もあります。

10月の満月|ハンターズムーン|狩猟月

hunter

10月の満月は、「Hunter's Moon」。日本ではあまりなじみがありませんが、北米では夜間狩猟が盛んに行われる時期です。

10月の夜は、主に以下の理由から狩猟に適しているとされています。

  1. 動物たちが肥えている(越冬のため夏~秋にかけて栄養を蓄える)
  2. 動物をみつけやすい(9~10月上旬に畑の収穫が終わるため草木が少ない)
  3. 収穫時に落ちた穀物を狙う動物が多い
  4. 月明りが強く、月照時間も長い

ざっと見ただけでも、格好の狩猟時期だといえそうですね。

11月の満月|ビーバームーン|ビーバー月

ビーバー

11月の満月は、「Beaver Moon」北米に多く生息するビーバーが由来で、こちらもあまり日本人には馴染まない名前かもしれません。

ビーバーは、11月頃から越冬のための巣作り(ダムづくり)を始めるそうです。この巣作り期を指すという説と、毛皮用のビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける時期を表すという説がありますが、いずれにしても北米の川辺ではビーバーの活動が活発であることがわかります。

また、日本と同じように霜が降り始める時期であることを表す「Frosty Moon(霜月)」と呼ぶことも。私たちにとってはこちらのほうがイメージしやすいですね。

12月の満月|コールドムーン|寒月

寒々しい木

12月の満月「Cold Moon」は、文字通り、寒い季節という意味です。日本でも、「寒月」は冬の季語になっています。

ほかにも、一年で一番長く暗い夜を意味する「Long Night Moon(長夜月)」という呼び名もあります。

満月には月別以外の区別も

満月には、月別の呼び名以外にも特別な名前が存在するものがあります。

日本では毎月の呼び方よりも注目されることが多いため、聞いたことがあるものもあるのではないでしょうか?

ここでは、有名なものをピックアップしてご紹介します。

ブルームーン

ブルームーン

「Blue Moon」は、ひと月に2回満月が現れる場合の、2回目の満月のこと。

直訳すると「青い満月」ですが、ピンクムーン同様、色を表す名前ではありません。

ここでいうブルーは、「めったにない」「ありえない」という意味です。

通常、満月はひと月に1回ですが、月の満ち欠けサイクル(29.5日)とひと月の平均日数(30.4日)にはわずかな誤差があります。つまり、約2年半に一度の割合で「満月が2回現れる月」が存在するのです。

このレア感から、ブルームーンは「見ると幸せになれる」月だとされています。

ブラッドムーン

ブラッドムーン

「Blood Moon」は、皆既月食によって赤銅(しゃくどう/赤黒い)色に見える満月のこと。「血塗られた月」とは、なんとも恐ろしい命名です。

皆既月食時に月が赤黒く見える理由には、太陽・地球・月の位置が関係しています。

これらが一直線に並んだ時に月に地球の影が落ちることが原因です。

神秘的な天体ショーではありますが、不気味な印象を覚える人が多いことから不幸や天災の予兆とする言い伝えもあるようです。

スーパームーン

スーパームーン

「Super Moon」とは、その年に見える満月のなかでもっとも大きく見えるものです。

特別な月、と聞くとまずスーパームーンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

月の軌道は、きれいな円ではなく楕円で、月と地球が「近いとき」と「遠いとき」が存在します。地球にもっとも近い位置で満月を迎えた場合、通常よりも大きな満月に見えるのです。

スーパームーンが訪れる周期は400日前後。次回は2022年7月14日の予定です。

ちなみに、実は「スーパームーン」という名前は天文用語ではありません。占星術に由来するものです。定義もはっきりしていないそうですが、「幸せの象徴」とされているものですので、7月14日にはぜひ頭上を見上げてみてくださいね。

反対に小さなものは「マイクロムーン」

マイクロムーン

地球にもっとも近い満月がスーパームーンですが、反対に、もっとも遠い位置で満月を迎えたものは「Micro Moon」といいます。一部では、「ミニマムーン」とも呼ばれるそうですよ。なんだかかわいい存在です。

スーパームーンからマイクロムーンに変わるまでの時間は、だいたい半年ほど。

ゆっくりと変化するため、違いを感じにくいのですが、スーパームーンの大きさはマイクロムーンの14%増、明るさはなんと30%増にもなるそうです。

2022年の満月スケジュール

2022年の満月スケジュールは以下のとおりです。

月別名称

日付

特別な満月

1

ウルフムーン

1/18

 

2

スノームーン

2/17

 

3

ワームムーン

3/18

 

4

ピンクムーン

4/17

 

5

フラワームーン

5/16

 

6

ストロベリームーン

6/14

 

7

バックムーン

7/14

スーパームーン

8

スタージョンムーン

8/12

 

9

ハーベストムーン

9/10

 

10

ハンターズムーン

10/10

 

11

ビーバームーン

11/8

ブラッドムーン

12

コールドムーン

12/8

 

参照:国立天文台 天文情報センター 暦計算室

満月を楽しむおすすめアイテム

ここでは、毎月の満月をより楽しむことができるアイテムを2点ご紹介します。

TOOGE|月ライト

お部屋にひとつあるだけで、満月のやさしさやぬくもりを感じられる月光ライト

満月パワーを、いつも身近に。大切な人へのプレゼントにも最適です。

Citizenムーンフェイズ

日本未発売!月齢も表示するエコドライブ(電池交換不要)腕時計

男女兼用で家族で、カップルでも共有できるのがうれしいポイントです。

満月の名前や由来を知ってより親しもう!

いかがでしたでしょうか?今回は、さまざまな満月の名前や由来・意味をご紹介しました。

毎月1回は訪れる満月は、それぞれの季節に合った魅力的な名前がつけられています。年に一度から数年に一度しかお目にかかれないレアな満月のなかには、幸せの前兆や象徴とされるものも。

月に一度だけでも、夜空を見上げで満月を愛でる豊かなひとときを持つのも素敵ですね。